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第23回:オンラインゲームのトラブル

インターネットや携帯電話の普及にともない、オンラインゲームの利用者は若者を中心に広まっています。ところが、最近ではインターネットサイトや雑誌などに「無料オンラインゲーム」と記載してあるにもかかわらず、高額な請求をされるというトラブルが増えています。そこで今回は、「無料オンラインゲーム」に関する失敗事例についてお話をしたいと思います。


無料と書いてあったのに・・・・

 

ケース1:オンラインゲームのアイテムは有料!?

斎藤さんには10歳の娘がいます。ある日、友達がやっているオンラインゲームのサイトで娘が遊びたいと言ってきました。そのサイトは「無料オンラインゲームサイト」とのことだったので、それであれば遊ばせても良いかと思い、斎藤さんの携帯電話に登録して娘に遊ばせていました。ところが1ヶ月ほど過ぎたある日、携帯電話からの請求書を見てビックリ。普段であれば1万円もしない携帯電話の明細に、その月はなんと12万円もの請求書の金額が書いてあります。色々と調べていくと、娘が遊んだオンラインゲームの中で、1つ5000円もするアイテムを複数購入していたことがわかりました。また、それ以外にも通信をしている間は通信料が別にかかるとのことで、パケット通信料が3万円もかかっていたのです。携帯会社とオンラインゲームの会社にそれぞれ抗議をしたのですが、取り合ってもらえず、泣く泣く12万円を支払ったのでした。


ケース2:申し込んだ途端に高額な請求をされてしまった

高野さんは25歳の会社員です。インターネットサイトでゲームサイトを見つけ、「新規会員は無料」と書いてあったのでサイト上から申込を行いました。ところが、申込ボタンを押した途端、年会費の2万円を請求をされてしまったのです。申込ボタンを押してしまった後なのでどうしてよいかわからず、気が動転していた高野さんは、言われるままに2万円を振り込んでしまいました。何か怪しいと思い、数日後に解約の手続きをしたところ、今度は退会手数料として5万円を請求されました。このまま支払わないでおこうかとも思ったのですが、すでに高野さんの住所や電話番号なども登録してしまっており、後でトラブルに巻きこまれたくないと思った高野さんは、結局5万円を支払って退会しました。しかし、それにも関わらずその後も執拗に「サイトがリニューアルされました」という案内などのメールが送り続けられ、「退会をしたはずだ」と連絡をすると、さらに追加で退会手数料が必要と言われたのでした。


未成年がトラブルに巻き込まれるケースが多い

国民生活センターによると、携帯電話やパソコンを利用して遊ぶ「無料」をうたったオンラインゲームの相談件数は2009年度の11月末現在で273件あり、そのうち20歳未満のトラブルが110件と約4割を占め、未成年のトラブルが多いことがわかります。

また、未成年の内訳を見てみると、この中でも小学生が51件と約半数を占めることがわかります。
実際のところ、ゲームをすること自体は無料であったとしても有料のアイテムを購入しないとゲームの進行が難しいものもあり、全てが無料で利用できるわけではないのですが、テレビや雑誌、インターネットなどで「無料」という言葉が強調されており、実際に有料コンテンツが含まれていることを消費者が十分に認識できるようになっていないのが実態なのです。

このほかにも、オンラインゲームのアイテムの交換の際のトラブルもあります。例えば、「アイテムを交換しよう」などと持ちかけられ、相手にアイテムを送ってもお金は振り込まれず、アイテムだけを取られたというケースや、あるいはオンラインゲームを利用する際に必要なユーザーIDとパスワードを第三者に悪用され、アイテムを盗まれたというものもあります。

また、見知らぬ人に対して個人情報を教えると、思わぬトラブルにまきこまれることもあります。例えば、「友達になろう」あるいは「ゲームで利用できるアイテムやポイントをあげる」などと誘われて名前や住所、電話番号、メールアドレスなどを教えてしまうと、その情報が何に使われるかわかりません。ゲームサイトからの請求メールや出会い系サイトからの勧誘メールなどが大量に送られてくるということもあります。特に子供が携帯電話でゲームをしているときは親の目が行き届きにくいので、注意が必要です。


オンラインゲームをするための注意点を子供たちに!

では、こういったトラブルを防ぐために親はどんなことに注意をすればよいでしょうか。次のことを注意しておきましょう。

1.通信料が定額制のプランに変更する

子供が頻繁にオンラインゲームを行う場合は、パケット通信料が発生します。つまり、ゲームがいくら無料であっても携帯電話事業者には通信をしている分の料金は発生しますので、携帯電話をオンラインゲームを使うのであれば、いくら使っても一定額で収まる定額制のプランに切り替えておくことをお勧めします。


2.個人情報をむやみに教えないように予め注意しておく

個人情報が第三者にわたったときのリスクはなかなか子供たちには理解できない面もありますので、不用意に名前や住所、アドレスや顔写真などを送らないように言い聞かせましょう。


3.万が一の際には消費者センターなどに相談する

無料とうたったサイトにアクセスしたら高額な料金を請求された、などのトラブルに遭った際には、あわててお金を振り込んだり、あるいは業者に連絡をしたりしないようにせず、まずは消費者センターなどに相談するようにしましょう。

オンラインゲームはとても便利な反面、顔が見えないため、相手とのトラブルになりやすく注意が必要です。また、オンラインゲームは未成年の利用者が多いことから、悪意のある業者が最初から騙す目的でビジネスを行っているケースも残念ながら少なくありません。このことを防ぐためには、まずは親が十分に気をつけて子供にしっかりと注意をしてあげることが大事です。


執筆:坂本光(さかもと ひかる)CFP
一級ファイナンシャルプランナー・CFPR、日本キャリア開発協会認定キャリアカウンセラー、日本応用カウンセリング審議会認定心理カウンセラー。2006年5月週末起業を決意し、通信事業者に勤務しながら合同会社FPアウトソーシング代表を務める。ファイナンシャルプランニングに関する個別相談・セミナー講師としても活動中。

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